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カストリ雑記

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バンギャを6年やった私が感情論抜きで選ぶ最高の5分間

私がバンギャだった頃は2003〜2009年です。短い期間ですが、それなりに濃厚な時間を過ごせたと思います。

ビジュアル系バンドのファンはある程度バンドマンへの恋愛感情や、自分の居場所作りや、自分がこんなにも人に一途に&一生懸命になれるのだと確かめるためや、まぁ諸々の理由があるのではないかと思います。私もその一人でした。
そんな私が大人になった今、2003〜2009年を振り返って、「1番よかったライブってなんのライブだろう?」と思った時に思い浮かぶライブで1番素晴らしかったのは

2004年 雑誌『Cure』主催 無料イベント @渋谷公会堂

です。
太字で書いた文字のごとくのイベントです。そのイベントには蜉蝣、ガゼットヴィドール、D、12012 、Kra、SCISSOR、アンティック-珈琲店-あたりのビジュアル系インディーズシーンに知識や思い出がある方なら垂涎ものの面子が無料で見られたのです。ビジュアル系詳しくない方には「なんだこの文字の羅列は。寿限無か!」と思われたかもしれませんね。

当時の私も彼らを見に行ったわけですが、私が「私のバンギャル記史上最も素晴らしいライブだった」と思うライブを繰り広げたのは、


というバンドでした。

彼らが渋谷公会堂でライブをやった時の感動を私は未だに覚えています。

当時、彼らの編成は現行のメンバーとは違い、
f:id:lechatblanc:20150624032443j:image
この5人組でした。
うん、ビジュアル系らしからぬデブとヒゲとボウズがいるね!!
このデブ・ヒゲ・ボウズの三大要素は若いビジュアル系ファンを取り込むにはネックになるというのが相場です。実際、右2人はメジャーデビューの暁には脱退しました。
その三大要素を盛り込んだ、おっさんのイロモノ系バンドが若いビジュアル系ファンの前に現れた時、最前列かその後ろくらいのファン以外はほとんど座っていました。
「あぁ、イロモノかw」
と。私、後ろの方の席にいたので見てました。

ライブハウスとは違い、椅子がある渋谷公会堂。特に徹夜組も多い人気イベントだっただけに、観客は興味のあるバンドには起立し興味のないバンドには着席し眠るという状態でした。
そのライブで最も座っていた客を起立させたのが、彼らImitation PoPs宇宙戦隊NOiZでした。

・何これ?!
・かっこいい!
・楽しめる!
・聴きたい!

と、徹夜明けのバンギャたちをニョキニョキと立たせましたし、私も私の友人たちも「本命のバンドよりも、あのイベントはNOiZがよかった!」と口を揃えて言いました。

ビジュアル系のライブは振り付けがやたら細かいです。ゴールデンボンバーの『毒蜘蛛女(萌え燃え編)』のライブ映像をご覧になりますと、「あー大変だな」と思って頂けるでしょう。それプラスαもあります。まるで手話やパラパラです。細かい振り付けを覚えることこそ、バンドの文化に馴染めている証拠と捉える流れがありました。
ギャルがチーム毎にパラパラを踊って結束を感じるのとあまり変わらないようなのがビジュアル系だったのです。
そんなビジュアル系文化ど真ん中の若い子たちが集まるイベントに、突如現れたのが彼らでした。
アジテーションの上手さで、彼らの右に出るバンドはなかったと本当に思います。

確か1発目に演奏された曲は8カウントで全員がノれる単純な振り付けの曲(※クロモ)でした。
8カウントで全員が単純に実行出来る振り付けを延々と繰り返すって、ラジオ体操か盆踊りくらいですよ!
すっっごく悪い比喩ですけどね。ラジオ体操か盆踊りです。でも、アップテンポな曲で8カウントで全員が単純な同じ動きをするってトランス状態になりますし、「あ、これなら出来るかも!」って今まで興味がなかったファンもチャレンジしてみようと思うんです。
そして、ファンが勝手に作ったものではなく、メンバー主導でやっている振り付けなので「チーム毎のパラパラ」の様な振り付けのムラがなく、みんなが一体となって同じ動きをしていることも初心者へのハードルを下げました。私もノれる!!と。
そして、客席一同がトランス状態になって、そのまま出番のラストまで駆け抜けました。完全にトランス状態でした。
多くの無関心を関心に変えるライブでした。圧巻でした。
無料イベントという新客獲得の場において、最も成功したバンドなんじゃないかと思います。


その後、何度かNOiZを見に行くことがありました。
ファンの方もとても素敵な人が多かった気がします。内部事情は知りませんがw
メンバーがステージからはけても、SEが鳴ってる間は全員で飛び跳ねていたり(パッと見は異様ですが)、最前列や柵(見やすいポイント)を交代する時もとても挨拶がしっかりしていました印象があります。
ある時、NOiZのファンにそれを尋ねたんですね。

「正統派でもなく、若くもなく、ライブハウスで毛嫌いされるようなノリ(接触するとアザが出来そうなくらいノリが激しい)を対盤でやるんですよ!申し訳ないことこの上ない!私たちが彼らを守るんです!だから、挨拶と周りのフォローをしっかりしないと、本当にバカにされ邪険にされてしまう。自分の大切な人たちだから守りたい。(ステージからはけてもSEが鳴り止むまでノることに関しては)自分の大切な人たちが作った音楽だから、本人がステージ上にいなくても、SEが鳴り止むまでは彼らのライブ。」

と言っていて、すごく感動しました。

私はその頃他のバンドに熱を入れていたので、そこまで彼らのライブには顔を出していないのですが、感情論抜きで1番素晴らしかったライブってNOiZだったなぁ と今でも思います。